2024年4月24日
ソラミツ、いろはエンジニアリングがブロックチェーン・アプリケーションの運用管理基盤「磐船(IWAFUNE)」を Blockchain as a Service (BaaS) として提供
ソラミツ株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:宮沢和正 、以下、ソラミツ)と株式会社いろはエンジニアリング(本社:東京都渋谷区、代表取締役:細江貴志 、以下、いろはエンジニアリング)は、国内におけるブロックチェーン技術を使ったデジタル通貨、デジタル個人認証、デジタルトレーサビリティ、デジタル証明書の普及のために業務提携致しました。
本取り組みでは、ソラミツが開発してきたブロックチェーン運用管理基盤「磐船(IWAFUNE)」の開発をいろはエンジニアリングが引き継ぎます。
いろはエンジニアリングはソラミツが開発に貢献しているオープンソース・ブロックチェーン基盤Hyperledger Irohaを軸としたブロックチェーン運用管理基盤「磐船(IWAFUNE)」に GUIベースの運用管理機能を追加し、ブロックチェーン運用管理の工数を大幅に削減します。
また、デジタル通貨、デジタル個人認証、デジタルトレーサビリティ、デジタル証明書などのアプリケーションを簡単に開発するためのモジュールを提供することでアプリケーション開発の期間、工数を大幅に削減します。
Hyperledger Irohaはこれまで、カンボジア王国のCBDC「Bakong/バコン」の正式運用やラオスのCBDC実証実験「DLAK/デジタル・ラオ・キープ」を始め、会津大学にて採用された国内初のデジタル通貨「白虎」など、国内外におけるCBDCや地域デジタル通貨の発行基盤として利用されています。
今回の業務提携において、日本国内のデジタル通貨としての利用はもちろん、デジタル個人認証、デジタルトレーサビリティ、デジタル証明書などデジタル通貨以外の用途での利用を加速させます。
本業務提携により「磐船(IWAFUNE)」はソラミツといろはエンジニアリングの共同知財となり、ソラミツは日本国内における営業・マーケティング及び開発支援、いろはエンジニアリングは「磐船(IWAFUNE)」の機能拡張と受託・カスタマイズ開発及び顧客・パートナー開拓を実施して参ります。
両社は日本国内でのブロックチェーン技術の普及、アプリケーションの活用の拡大に向けて協力して活動して参ります。
ソラミツ株式会社について
ソラミツは、ブロックチェーンの技術開発、デジタル資産管理、アイデンティティ、トレーサビリティなどに関するソリューションを提供する専門知識を持つ日本のフィンテック企業です。ブロックチェーン技術を活用し産業にイノベーションを起こし社会課題を解決する事をミッションとしています。
ソラミツは、民間及び公共部門におけるデジタル資産管理、アイデンテティ、トレーサビリティに最適な、オープンソースのコンソーシアム型ブロックチェーン・プラットフォーム「ハイパーレジャーいろは」の主要な開発貢献者です。The Linux FoundationのHyperledger Projectの一部となっている「ハイパーレジャーいろは」ブロックチェーンの柔軟なアクセス許可システムは、スケーラブルで高性能です。 そのアーキテクチャは、トラフィックの多いマルチステークホルダー環境でのデジタル資産管理、アイデンテティ、トレーサビリティなどに適しています。
ソラミツは、これまでにブロックチェーン技術を活用し、カンボジア国立銀行のデジタル通貨システム、福島県会津若松市の会津大学内の学内通貨システム、インドネシアBCA銀行の本人確認システムのプロトタイプなどを開発してまいりました。また、いくつかの主要な日本の企業とともに実証実験を実施しており、SORA 暗号資産エコシステム、 ポルカスワップDEX(分散型交換所)、DeFi(分散型金融)フィアレス・ウォレットなどのオープンソース・プロジェクトに積極的に貢献しています。
ソラミツは、これらの経験に基づいて最先端のテクノロジーをグローバル・レベルに展開し、金融包摂と人々の健康維持を促進し、経済の非効率性を緩和し、SDGs(持続可能な開発目標)の達成に貢献することを目指しています。
株式会社いろはエンジニアリングについて
https://www.iroha-engineering.com/solution
いろはエンジニアリングはP2P、ブロックチェーンを活用したシステム開発およびコンサルティングのために設立された会社です。
また、社名の由来ともなるソラミツ株式会社の Hyperledger Iroha (ハイパーレジャーいろは) を中心としたシステムの実装を主な事業と位置付けています。
Hyperledger Iroha(ハイパーレジャーいろは)は、企業や金融機関のデジタル資産やIDの管理を支援することを目的とした、オープンソースの許可型ブロックチェーンプラットフォームであり、中央銀行でも利用されています。
また、大手製造業のトレーサビリティの仕組みやNFTを使ったWeb3のシステムなどフィンテック領域外でのブロックチェーン活用も推進しています。
今後はソラミツ社との共同知財である磐船を活用してブロックチェーンの本番システムでの利用を加速するよう活動して参ります。